昨今ではSNSのみならず、商品PRや会社説明などで多くの企業が動画を活用しているのを見る機会が増えました。
実は動画は、静止画やテキストを使うよりも「より多くの情報を短時間で発信できる」と企業での活用が増え続けています。
しかし動画が多く利用される「理由」について曖昧で理解が追い付いていないという方も多いのではないでしょうか。
「労力をかけて動画を作っても、成果が出ないと困る」という方も少なくないはずです。
そこで企業側の動画の利用が増えている理由やメリット、また動画を使うことで生まれてしまうデメリットを紹介していきます。
- これから動画を活用して企業を盛り上げたい!
- 時代の波に乗って、当社製品を多くの人に発信したい!
そんな方に向けて、動画を利用するメリット・デメリットだけでなく、動画コンテンツの作り方や動画を利用する上で気をつけたい注意点も解説していきます。
お絵かきムービーではホワイトボード上で書いたり消えたりする動作を組み込むことで、視聴者を釘付けにする効果をもたらします。
その中で商品紹介や企業PRを行えば、より多くのユーザーにリーチできるため、短い動画でもインパクトを与えられます。
さらに、通常の動画制作よりもコストを抑えて制作依頼ができるのでおすすめです!
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動画活用時の企業側のメリットとは?
早速企業側が動画を活用するメリットについて深く触れていきます。
企業が動画を使うメリットとして、以下5つが挙げられます。
- 情報伝達量の向上と理解促進
- 訴求力・集客力の向上
- SEO効果の向上
- ブランディング効果の向上
- コスト削減
特に大きなメリットとして挙げられるのが「情報伝達量の向上と理解促進」です。
動画の持つ情報伝達能力は、文字と比較した場合100万倍もの情報を伝えられるということが愛知大学大学院教授の伊藤博文氏の論文で証明されています。
さらにアメリカの調査会社Forrester ResearchのJames L. McQuivey博士が2014年4月に以下のような発表をしています。
「1分間の動画から伝わる情報量は、文字に換算すると180万語、Webページに換算すると約3600ページ分になる。」
引用元:MeDM
それでは、より詳しくメリットについて見ていきましょう。
情報伝達量の向上と理解促進
冒頭でも紹介した通り、企業で動画が取り上げられる大きな理由として、情報量伝達量の向上と理解促進があげられます。
これまでの紙媒体やチラシなどで新商品をPRしたいという場合、少なくとも数ページが必要になることがほとんどです。
また消費者の理解するスピードによって、数分〜数十分のテキストを読み上げる手間がかかります。
しかし動画を使うことで、15秒〜数十秒の時間のみでチラシ数ページ分の情報を詰め込むことが可能です。
企業にとっても多くの労力を「商品の説明」に充てることなく、消費者にとっても情報収集の時間短縮ができ、商品やサービスを提供する企業側も受け取る側の消費者にも大きなメリットが生じるからです。
また企業側は競合と同じような商品を提供する場合も、動画を使うことで有利なPR方法になるため、多くの企業で活用がされています。
訴求力・集客力の向上
企業が動画を使うことで、訴求力や集客力も増します。
その理由として、動画とSNSとの相性が関係しています。
SNSと動画の相性は抜群で、近年ではSNSでより多くの動画コンテンツを視聴できるのはご存じでしょうか。
自分と同じような境遇の人たちが商品をおすすめしていたり、「いいね」をすることでユーザーの訴求力を向上させることができます。
またSNSにはシェアやブックマークなどの機能が充実していることでも、企業の動画がシェアされ、集客に大きな影響を与えるでしょう。
テキストや画像では伝わらなかった今までに比べ、動画は感情を刺激する方法で商品やサービスの良さをアピールできるために、多くの企業が動画コンテンツを活用しています。
SEO効果の向上
動画コンテンツで「SEO」という言葉を無視することはできません。
SEOとは「Search Engine Optimization」の頭文字の略称で、「検索エンジンの最適化」と訳されます。
検索エンジンでホームページや記事を上位表示させるための手法のことで、上位表示されるためには「ユーザーにとって、いかに役立つ情報が盛り込まれているか」が基準です。
視聴者にとって有益な情報であれば、Googleなどの検索で質の高いコンテンツと認知され、上位表示やおすすめ表示がされやすくなります。
たとえ短い動画であっても、多くの情報を届けることができるため、動画というツールはSEO効果の向上を大きく助けます。
SEO効果が向上することでのメリットは以下です。
- 検索の流入が増える
- 動画配信プラットフォームでの露出が増える
SEOの効果が現れるのはやはり、動画が多く出回るSNSプラットフォームです。
SEO効果が向上することでユーザーの好みに合わせておすすめ欄に上がってくるなど、視聴者の目に触れる機会が増えます。
また、ユーザーの目に触れる機会が増えることで、動画や企業ページに訪問するユーザーの増加が期待できるでしょう。
結果として、検索からの流入を増やすことが見込めます。
すでにある記事を改めて動画にまとめ発信することも良い方法です。
検索エンジンからの認知がされやすく、SNSと同じようにユーザーはコンテンツからさらに詳しい記事へ足を運ぶ、いわゆるコンテンツからの流入が期待できます。
このように動画をうまく活用することでSEO効果が増し、企業広報の大きな手助けになります。
ブランディング効果の向上
動画を使うことで企業のブランディング効果の向上も期待できます。
ブランディングの大きな目的は「競合他社との長期的な差別化」を図ることです。
ブランディングを行うことで、長く選ばれる企業・ブランドを最短で目指すことが可能になります。
これまでのPR方法では、商品やサービスを紹介する中で、同時に企業ブランディングをすることは難しいとされてきました。
しかし動画を使うことで、企業やブランドのコンセプトを盛り込むことができるようになります。
また企業・ブランドのイメージやコンセプトを音声や視覚を利用することで、テキストや静止画を使うよりも格段に視聴者に情報が伝わりやすくなります。
また動画は視聴者の記憶に残りやすく、長期的なブランディング効果が期待できます。
コスト削減
最後に注目したい動画を利用するメリットは、「コスト削減」ができることです。
これまでの広告では、新聞や雑誌、パンフレットやテレビCMが使われていました。
しかし掲載をするには、以下のような膨大な広告費用がかかってしまいます。
広告媒体 | 費用 |
新聞(全国紙の場合) | 数十万~数千万円 |
雑誌 | 50万~250万円 |
テレビCM | 30万~50万円 |
リスティング広告 | 20万~50万円(月) |
そこで活用するのが、動画広告です。
YoutubeやX(旧Twitter)などのSNSを利用することで、数十万円〜数千万円かかっていた費用がかからなくなります。
その分、費用を質の良い動画制作に充てたりなど、費用の節約や他費用に充てることができるのも、動画を使うメリットです。
動画活用時の企業側デメリット
メリットに続き、動画活用時のデメリットについて解説します。
動画を活用することでの企業側のデメリットは以下3つです。
- 制作コストと時間
- 効果測定の難しさ
- 炎上リスク
特に「炎上のリスク」については、気をつけたいポイントです。
動画を配信する側と視聴者の受け取り方の違いで炎上や批判が起こると、企業イメージのダウンに繋がってしまいます。
炎上のリスクをなくすための方法も含め、一つづつ以下より解説していきます。
制作コストと時間
一つ目のデメリットとして、「動画制作コスト」と「制作にかかる時間」です。
まず制作コストに関して、社内で制作をする場合は外部依頼よりもコスト削減ができますが、撮影や編集で使う機材やツールを揃えるための初期投資費用、また動画作成に必要な人材を雇うなど人件費の増加が懸念されます。
外部に依頼する場合は、時間や動画のクオリティ、またどんな素材を使うかによって値段は異なりますが、以下に時間別の費用をまとめました。
時間別 | 費用相場 |
15秒~30秒 | 1万円~50万円 |
1分 | 10万円~70万円 |
5分 | 30万円~150万円 |
10分 | 40万円~200万円 |
30分 | 50万円~300万円 |
また動画の種類によっても、制作費用が異なってきます。
動画の種類 | 1本あたりの費用相場 |
企業紹介動画 | 80万円~200万円 |
採用動画 | 90万円~200万円 |
ブランディング動画 | 170万円~1000万円 |
商品紹介・サービス紹介動画 | 70万円~150万円 |
また動画にはたくさんの技術が使われています。
費用をなるべく安く抑えるコツは、「どこまでのクオリティを求めるのか」を明確にすることです。
イラストを追加したり、BGMやテロップを入れるなどの編集はコストがかかります。
フリー素材を使うなどして、社内でできることはなるべく自作し工夫してみましょう。
「制作時間」に関して、社内での制作の場合、経験者でない限り相当な時間を要するので、社内の人的リソースに影響をきたし、本来の業務に支障がでる場合もあります。
動画の尺やクオリティによっても異なりますが、最初の打ち合わせ〜納品まで目安として1ヶ月〜2カ月ほどかかります。
また動画完成後も小さな修正や調整が入ることで、思っていたよりも時間がかかることもあります。
動画制作を予定する場合は、早めの準備が必要です。
効果測定の難しさ
2つ目のデメリットは、動画の効果測定が難しいところです。
効果測定を図る指標は、KPI(Key Performance Indicator)やKGI(Key Goal Indicator)という言葉がよく使われます。
KPIは、具体的な活動のプロセスのパフォーマンスを測定するもの、KGIは、ビジョンや最終目的・目標を示す目標達成の指標を測定するものです。
KPIで一般的に用いられる指標は、以下5つです。
- 再生回数
- 表示回数
- クリック数
- お問合せ数
- 視聴完了数など
YoutubeやSNSなどでは上記の指標をもとに、動画の反響の効果を測定することができます。
しかし、実際にはKPIやKGIの手法を使って、どのような設定で、どのレベルを目指すのかが具体的にわからない点から、動画マーケティングの効果測定は難しいと言われています。
まず一番に難しいとされるのが「目標の数値化」です。
「動画の質を上げ、視聴者からの評価を上げる」という目標はかなり主観的になってしまい、異なる視聴者が異なる基準で評価をするため、数値化することがとても難しいです。
また動画では、成功なのか否かの基準が判断しにくいです。
例え多くの視聴回数を得られても、それが実際に直接ビジネスに繋がったり商品やサービスの購入意欲に繋がるという確信的な数値を表すものではないからです。
動画の効果測定は、動画の特徴やジャンルによっても異なってくることから、長期的にデータを付け、このくらいの再生数で何件の問い合わせがくるかなど、独自のデータ測定が必須になります。
炎上リスク
3つ目のデメリットは「炎上リスク」があることです。
メリットでも上げましたが、一度動画を投稿すると、SNSや動画プラットフォームで勝手にシェアやブックマークがされ、広がっていきます。
動画が広がっていく中で、動画の内容やコンセプトが明確に示されていないと視聴者の解釈の違いで動画に対しての批判が起こったり、齟齬が生まれ炎上に繋がる恐れがあります。
企業側は「そのようなつもりで動画を制作していない」としても、視聴者側の考えが不適切と判断すれば、大きな問題に発展し企業のイメージダウンになりかねません。
炎上を起こさないために、気をつけたい項目を3つまとめました。
- アップロード前のチェック
- 時代や状況にそぐわない内容の配信
- 目立つことだけを目的としない
特に最後の「目立つことだけを目的としない」ことを、十分理解しておくことが重要です。
競合他社よりも変わった独自性のある動画を作りたいという気持ちはわかりますが、目立つだけで不快感を与える動画内容は避けるようにしましょう。
また、アップロード前のチェックも必ず行いましょう。
動画制作者の考えだけでなく動画制作後に複数名にチェックしてもらうなど、違う視点からの意見も取り入れましょう。
企業が活用する動画コンテンツの種類
それでは動画のメリット・デメリットが分かったところで、企業が使える動画コンテンツの種類を紹介していきます。
商品・サービス紹介動画
商品・サービスの紹介は、多くの企業で取り入れられています。
今までテキストや静止画で商品をアピールしていましたが、動画を使うことでテキストや静止画では難しかった商品イメージや製品のこだわりを視聴者に伝えることができます。
また形のないサービスの内容を伝えるのにも、動画が役立ちます。
利用シーンのイメージドラマや、再現映像でよりサービス内容をイメージしてもらうことが可能です。
テキストで説明するよりも、動画はより多くの情報を入れることができるため、動画の内容によっては、展示会やイベント、営業資料などで繰り返し活用ができるのも大きなメリットです。
ブランディング動画
ブランディング動画とは、動画を通して自社の製品やブランド・サービスなどを消費者に認知してもらう目的で作られる動画です。
SNSや動画配信プラットフォームが増えたことで、様々な動画の形でブランディングを図る企業が増えました。
企業の認知を目的としたブランディング動画では、感覚的な感情やブランドイメージを伝えやすく視聴者の感情を刺激し、印象や記憶に残りやすくなります。
またサービスや商品を提供するにあたって、商品が生まれるまでのストーリーなどを伝えることができるため、視聴者からの共感力が得やすくなります。
静止画やテキストよりも、音や視覚効果で視聴者の感情に直接アピールできることから、企業のブランディングで動画を使うことはとても有利に働きます。
採用動画
採用動画の種類には、大きく分けて3つあります。
- コンセプト動画
- インタビュー動画
- 会社説明動画
上記のように採用動画といっても、いろいろな種類があります。
会社のコンセプト動画では、採用活動を行うにあたり、一貫したテーマや方針を伝える役割があります。
自社がどのような会社で、求職者に何を求めているのかを動画で伝えることができます。
2つ目にあげた、社員のインタビュー動画を採用する企業も多くあります。
社員のインタビューを採用動画として利用することにより、入社後のイメージが湧きやすく、同時に同じ世代でも活躍の場がこの企業にはある等の「企業が伝えたい企業イメージ」を伝えやすくなります。
最後にあげた会社説明動画では、企業の概要が視覚を使ってよりわかりやすく伝えられる点で多くの企業で使われています。
また自社で働く雰囲気や、働くイメージのミスマッチを防止できるのも大きなメリットです。
募集を行っている部署に特化した動画内で、社員の一日の密着動画を制作するなど、会社の内部を実際に見せることで、求職者が実際に働き始めた際のイメージが湧きやすく、不安も解消でき応募者の拡大が目指せます。
HowTo動画・チュートリアル動画
続いて、商品やサービスの基本的な操作や使い方を伝える、HowToやチュートリアルについての動画活用です。
テキストや画像での説明ではわかりにくかった詳細な情報を「視覚×音声」で伝えることができるため、企業にとっても視聴者にとってもわかりやすく情報を提供できるのが一番のメリットです。
特に形のないサービス説明などは、利用方法をスト―リーに乗せ説明し、実際に使っている様子を見せることができます。
使用イメージ動画は、サービスを使うイメージが湧きやすく、購買意欲やサービス申込の向上が期待できるでしょう。
また初歩的な操作の説明などを動画にすることで、企業サポート業務の負担を大幅に減らすことが可能です。
説明書に記載されているような、基本的な操作方法や、初歩的な知識・技能等を動画にすることで、何度も同じ説明を行う手間が省けます。
結果的に、消費者自身が動画を通じて自ら解決できるため、サポート業務の負担や他業務への時間活用が可能になります。
イベント・セミナー動画
イベント動画は、イベントへの興味・関心を持ってもらうことが一番の目的です。
イベント動画の中には、イベントのタイトルや見どころ、イベント出演者などの情報を盛り込むことが可能です。
また以前のイベントの様子などを入れることによってイベントの雰囲気や期待感を演出でき、イベント参加への意欲を高める効果が期待できるでしょう。
イベント動画はイベントが終わった後も幅広い場面で活用ができ、企業のブランディングやPRにも役立ちます。
セミナーで動画を活用している企業も数多く存在します。
セミナー動画はリアルタイムのセミナーをどこにいても参加ができるというメリットがあり、セミナーの参加率を格段に上げる効果も期待できるでしょう。
セミナーの参加率は、100人に声をかけて2人の参加者がやっと集まるくらいの確率と言われています。
その理由のひとつとして「時間や場所が合わない」ことが原因とされています。
動画を使うことで、場所に限らずリアルタイムの情報をキャッチできることで、企業にとっても将来の潜在顧客や顕在顧客の獲得に繋がるでしょう。
動画コンテンツの作り方
それでは動画コンテンツのメリットや種類について理解が深まったところで、早速動画コンテンツの作り方を解説していきます。
最初は慣れない流れや操作も多くありますが、やっていくことで慣れていきクオリティの高い動画を作れるようになってきます。
ぜひ今から解説する動画コンテンツ制作の、基礎的な流れを押さえておきましょう。
企画・構成
動画の撮影に入る前に必ず、企画や構成を決めましょう。
企画・構成を行うために意識したいことは、以下3つです。
- 動画を作る目的は何か
- 動画を誰に届けたいのか
- 動画を通して、視聴者のどのような行動に繋げたいのか
まずは、動画を作る「目的意識」を持つことが大切になります。
例えば「新規顧客の獲得」「自社商品の価値提供」「自社の認知度向上」など、動画を通じて視聴者に知ってもらいたいゴールを決めておきましょう。
目的を決めることで企画構成がスムーズに進む以外に、編集作業で戸惑うこともなくなります。
撮影に入る前の準備は全ての工程に関係してくるので、念入りに行いましょう。
撮影
構成の作成が完了したら、動画撮影に進みます。
撮影環境で気をつけたい項目は以下4点です。
- 騒音
- 照明の明るさ
- 音質・音響
- 原稿の準備・配置
特に気をつけたいのが、「騒音と音質」です。
視聴者の気をそらしてしまいがちな騒音が入らないように注意が必要です。
音声の聞きづらさは視聴者のストレスに繋がり、視聴内容の理解に支障が出ることがあります。
また撮影は一度に行うことが多いため、再度修正が必要な場合は手間や時間がかかってしまうことも考えられるでしょう。
撮影時に使える素材やパターンを多めに準備しておくことで、撮影後の修正や変更に対応できるようになります。
編集
動画の撮影が完了したら、編集に入っていきます。
編集は撮影よりも時間を割くことが多く、よりわかりやすく視聴者に内容を届けるため編集能力が試される箇所です。
編集の種類について以下にまとめました。
- エフェクト挿入
- BGM挿入
- テロップ挿入
- 画像挿入
- アニメーション挿入
- ナレーション挿入
- 背景画像の設定
- 不要な部分の切り取り
- 画面の切り替わりを設定(トランジション)
特にテロップ挿入は多くの動画で使われています。
音声と映像に加え文字をプラスすることで、視聴者の理解を深め、記憶に残りやすくなります。
また、動画編集ソフトの選定にも注意を払いましょう。
動画編集ソフトにはいろいろな機能が備わっており、昨今ではAIの技術を取り入れ、テロップを自動で挿入できるなど、編集者の負担を減らせるソフトも多くリリースされています。
どのソフトを選ぶかでも「操作が楽に進み、早く作業が完了する」「操作が難しく、完成までに予想以上に時間がかかる」など、編集者の技術のレべルや動画のコンセプト内容によっても編集ソフトの選び方には注意が必要です。
公開・配信
編集が完了したら、実際に動画を配信します。
配信のプラットフォームはSNSだけでなく様々なものがあります。
プラットフォームの種類について、以下にまとめました。
動画共有プラットフォーム | Youtube、Tiktok等 |
ソーシャルメディアプラットフォーム | Facebook、X(旧Twitter)、Instagram等 |
動画視聴プラットフォーム | Netflix、Amazon Prime Video等 |
ライブ配信特化型プラットフォーム | Twitch、ShowRoom等 |
動画共有プラットフォームの中でも違いがあり、Youtubeは主に尺の長い動画が好まれ、Tiktokでは逆に短い動画が好まれる傾向にあります。
どのような動画内容がどのプラットフォームで好まれるかをしっかり調査し、動画の配信をしていきましょう。
効果測定・分析
動画配信後はそのまま放置するのではなく、一定期間配信し効果測定の分析を行っていきましょう。
動画のデメリットの部分でも上げましたが、動画の効果測定は動画そのものや配信するプラットフォームによってかなりばらつきがあるため、測るのが難しいとされています。
そのため動画更新後に数カ月のデータをつけ、例えばどのくらいの視聴数に達すればこのくらいの問い合わせが期待できるなど、独自のデータ収集が必要です。
動画での効果は動画それぞれで異なるため、自社の動画からデータを集め、PDCAをしっかり回していくことが求められます。
動画活用時に発生する注意点やよくある質問
それでは動画活用で発声する注意点について、またよくある質問に回答していきます。
著作権・肖像権侵害に注意する
動画を外部に公開する前に、著作権や肖像権などに関して正確な知識を習得しておく必要があります。
動画内で登場する人物はもちろんですが、外部での撮影などで偶然映ってしまった人物や建物など、さまざまな注意が必要です。
万が一、著作権・肖像権を侵害してしまった場合、動画コンテンツの差し押さえだけでなく、損害賠償(法人による侵害は3億円以下の罰金)や被害者側への対応が必要になることがあります。
企業の信頼を失墜させ大きな損失に繋がるので、最新の注意をもって動画制作をしていきましょう。
以下に著作権・肖像権について動画配信で気をつけるべき点をまとめました。
- 他サイトやコンテンツからの音楽、文章、画像、動画など勝手に引用をしない
- 引用する場合は、掲載元に確認し、必要であればクレジットを付ける
- 展示物や公共物を許可なく撮影しない
- 動画に映っている人物の許可なく配信しない
動画の配信前に当てはまっている点がないか、しっかりと確認をおこないましょう。
動画のクオリティを高めるようにする
企業側の動画は特に、クオリティの高さが求められるようになっています。
「動画」と聞いて、動画がどんなものかわからないという方は、ほとんどいない世の中になりました。
インターネットの無制限化と同時に企業のマーケティングだけでなく、一個人が簡単に動画を撮影し編集、配信できる時代です。
世の中に毎日多くの動画が配信される中、クオリティの低い動画は視聴されなくなっています。
大がかりな動画制作には大幅なコストや撮影技術、編集技術が必要になりますが、動画のクオリティを高めていくことを意識してください。
動画制作にかかる費用はどのくらいですか?
まず動画制作には、2通りの制作方法があります。
自社制作する場合と、外部制作依頼をする方法です。
自社で制作をする場合は、外部に依頼をするよりもぐんと費用を下げることができます。
費用が多くかけられない場合は社内での制作を計画し、撮影機材や編集ソフトの有料化などコストが必要な部分を見極めて制作していきます。
自社制作でかかってくる費用は以下の通りです。
- 撮影機材確保
- 撮影場所の確保
- 撮影・編集の人材確保
- 編集ソフトの有料化
外部に依頼する場合の目安は、もちろん外注先や内容によってバラつきはありますが、目安として50万円〜150万円ほどです。
またクラウドソーシングを利用して個人(フリーランス)へ依頼する場合は、企画や構成は依頼する企業側で提案することが多く、単体の編集だけを依頼することが多いです。
費用も制作会社に依頼するよりも大幅に抑えることができます。
以下は外部制作を依頼する際に発生する、動画の尺別の費用相場です。
時間別 | 費用相場 |
15秒~30秒 | 1万円~50万円 |
1分 | 10万円~70万円 |
5分 | 30万円~150万円 |
10分 | 40万円~200万円 |
30分 | 50万円~300万円 |
また動画の種類によっても、制作費用が異なってきます。
動画の種類 | 1本あたりの費用相場 |
企業紹介動画 | 80万円~200万円 |
採用動画 | 90万円~200万円 |
ブランディング動画 | 170万円~1000万円 |
商品紹介・サービス紹介動画 | 70万円~150万円 |
効果的な動画の配信方法は?
効果的な動画の配信方法ですが、動画の種類によって異なります。
例えば「短い動画で商品をアピールしたい」などは、短い動画が好まれるTiktokやYotutubeのショート動画です。
また「しっかりとした会社概要や会社の深い内容を伝えたい」という場合は、YoutubeやFacebookが好まれます。
Facebookはビジネスの場や採用動画などの配信で使われることも多いため、多くのビジネス視聴者の獲得が期待できます。
動画の効果的な配信を見極めるためには、上記のようなそれぞれの動画プラットフォームの特徴を見極めることが大切です。
以下に、よく使われるプラットフォームごとの最適な動画の長さをまとめました。
プラットフォームの名前 | 好まれる動画の長さ |
1分以内 | |
40秒以内 | |
30秒以内 | |
Tiktok | 9秒~15秒以内 |
Youtube | 2分以内、もしくは16分以上 |
プラットフォーム別に合った動画を配信することで、より効果的な動画配信ができます。
制作会社に依頼した方がよいのですか?
制作会社に依頼したほうがよいかは、どのような動画を制作するかによって異なってきます。
制作会社に依頼することで生まれるメリットは以下です。
- 動画制作のために社内で何度も打ち合わせをする必要がない
- 編集ソフトや撮影機材の準備が不要
- 新しい人材を雇ったり、残業が発生するなどの人材コストがかからない
- 他の業務に時間をさける
- スキルの高い動画制作の専門家に制作をお願いできる
このようなメリットがあり、社内で手間のかかる企画構成から撮影・編集を一括で行ってくれるため、通常業務に時間を割くことができます。
動画制作でデメリットとなり得る、制作依頼コストも選ぶ制作会社や内容により予算内に抑えることができるので、社内に動画制作に慣れている方がいなければ、無駄なコストや時間を大幅に削ってしまうため、制作会社に依頼するのがよいでしょう。
まとめ
企業にとっての動画活用メリットと併せて、動画制作や配信で考えられるデメリットも解説しました。
現在ではインターネットとSNSが普及し、たくさんの動画コンテンツが出回っています。
動画は視聴者にインパクトを与えるだけでなく、内容が理解しやすく記憶に残りやすいため、企業での活用が拡大しています。
説明した注意点を考慮しつつ、企業にとって大きなメリットとなる動画制作に取り組んでみてはいかがでしょう。
動画を配信する際は、配信動画に合ったプラットフォームを選ぶことも忘れずに!
お絵かきムービーではホワイトボード上で書いたり消えたりする動作を組み込むことで、視聴者を釘付けにする効果をもたらします。
その中で商品紹介や企業PRを行えば、より多くのユーザーにリーチできるため、短い動画でもインパクトを与えられます。
さらに、通常の動画制作よりもコストを抑えて制作依頼ができるのでおすすめです!
\お絵かきムービーに興味があるなら!/