動画教材の作り方とは？メリットからおすすめのプラットフォームまで詳細解説！

社内で新人が入ってくると必ず行わなければならない事項として、社員研修があります。

社員研修は、仕事ができる先輩社員などを付ける必要があり、その分の戦力がそがれてしまうケースが多いでしょう。

これは、チームで仕事を行っている企業にとっては特に痛手です。

そのような中で、研修を自動化や独学で行ってもらうなどで、何となくでも動画教材を必要としている企業は多いことでしょう。

しかしながら、自社で動画教材を製作しようにも以下のような疑問や不安があるはずです。

• 動画教材自体を自社で作ったことがないから作り方が分からない
• 動画教材が必要なのは理解しているが、具体的にどんなメリットがあるのか？
• どういったソフトや環境で動画教材を作るのか？

そこで、今回は動画教材の作り方やメリット、制作時におすすめのプラットフォームまで詳細解説します。

本記事を読み、動画教材を導入していただける企業やお店が増えていただければ幸いです。

動画教材とは？

動画教材とは、文字や画像だけでなく、音声や動画を組み合わせた教材のことです。

ここでは、動画教材がどういったものであるのか、定義や種類、受講の高まり、従来の研修方法との違いという観点から概要を解説していきます。

動画教材の定義や種類

ここでは、動画教材について、定義や種類を解説します。

動画教材は、文字や画像、声や動画を組み合わせた教材です。

講義形式の解説動画、実技を学ぶためのデモンストレーション動画、インタビュー形式でノウハウを共有する動画など、その種類は多岐にわたります。

従来のテキストやスライド中心の教材と比較して、視覚的・聴覚的に情報を伝えられるため、理解度や記憶定着率の向上が期待できるでしょう。

また、動画教材は、一度作成すれば繰り返し利用できるため、コスト削減や時間効率の向上にも貢献します。

動画教材の種類は、大きく以下の3つに分類でき、詳細は以下の表の通りです。

動画教材の種類	説明
解説動画	・専門知識やスキルを体系的に解説する動画 ・講義形式やホワイトボードアニメーションなどが用いられることが多い
実演動画	・実際の作業や操作手順を動画で見せることで、実践的なスキルを習得できる動画 ・工場での作業手順や、ソフトウェアの操作方法などを学ぶ際に有効
インタビュー動画	・経験豊富な社員や専門家へのインタビューを通じて、ノウハウや考え方を学ぶ動画 ・キャリアアップやリーダーシップ研修などに活用可能

解説動画や実演動画は、主にスキルアップの研修におすすめできる教材の種類になります。

また、インタビュー動画は、考え方などを学ぶケースが多いので、管理者向けの教材と言えるでしょう。

企業研修における動画教材の重要性と需要の高まり

近年、企業研修における動画教材の重要性が高まっています。その背景には、以下の3つの要因が挙げられます。

• 働き方の多様化
• 人材育成の効率化
• 学習効果の向上

1つ目は、働き方が多様化という要因です。

テレワークやフレックスタイム制の導入など、する中で、時間や場所にとらわれずに学習できる動画教材のニーズが高まっています。

2つ目の要因は、人材育成の効率化です。

限られた時間の中で効率的に人材を育成する必要性が高まる中、動画教材は、一度作成すれば繰り返し利用できるため、研修コストの削減や時間効率の向上に貢献できます。

3つ目の要因は、学習効果の向上です。

動画教材は、視覚的・聴覚的に情報を伝えられるため、従来の研修方法よりも理解度や記憶定着率が高いという研究結果が出ています。

従来の研修方法（集合研修、eラーニングなど）との違い

動画教材は、従来の集合研修やeラーニングとは異なる特徴を持っています。

集合研修・eラーニング・動画教材のメリット・デメリットを表にして見比べてみましょう。

研修方法	メリット	デメリット
集合研修	・講師との対話や質疑応答が可能 ・グループワークで協調性を養える	・時間や場所の制約がある ・参加者全員の理解度を均一にするのが難しい
eラーニング	・自分のペースで学習できる ・時間や場所にとらわれない	・モチベーション維持が難しい ・質問や相談がしにくい
動画教材	・視覚的・聴覚的に情報を伝えられるため理解しやすい ・繰り返し視聴可能 ・時間や場所にとらわれない	・双方向のコミュニケーションが難しい ・一方的な情報提供になりやすい

動画教材は、集合研修の「対話性」やeラーニングの「双方向性」には欠けるものの、視覚的な分かりやすさや、時間や場所を選ばずに学習できるという点で優れています。

上記のどれにも良さ・悪さがあるので、他の研修方法と組み合わせることで、それぞれのデメリットを補い、より効果的な研修を実施しても良いでしょう。

動画教材を導入するメリット

動画教材は、企業研修において多くのメリットをもたらします。

特に重要なメリットは以下3つです。

• コスト削減
• 標準化
• 理解度向上と時間効率アップ

それでは集合研修と比較しながら、各メリットについて詳しく見ていきましょう。

コスト削減ができる

動画教材は、従来の集合研修と比較して主に以下の表のような3つの大幅なコスト削減が期待できます。

削減項目	今まで	期待できること
講師費用・交通費	集合研修では、講師を招くための費用や交通費が発生する	一度作成すれば繰り返し利用できるため、講師費用・交通費を抑えられる
会場費・教材費	集合研修では、会場のレンタル費用や教材の印刷費用などがかかる	オンラインで配信できるため、会場費・教材費を削減できる
移動時間・宿泊費	遠方の社員を集めて研修を行う場合、移動時間や宿泊費が大きな負担になる	各自が好きな時間・場所で学習できるため、移動時間・宿泊費が不要になる

これらのコスト削減効果は、特に大企業や全国に拠点を持つ企業にとって大きなメリットとなるでしょう。

標準化ができる

動画教材は、研修内容の標準化を実現し、品質の均一化に貢献します。

動画教材を使った時の集合研修との違いは以下のようの通りです。

項目	今まで	期待できること
内容の統一	集合研修では、講師によって教え方や内容にばらつきが生じる可能性がある	常に同じ内容を伝えることができる
理解度の均一化	集合研修では各自のペースで教育が進められない	従業員の理解度に合わせ学習を進められる
アップデートの容易さ	法改正や社内規定の変更などがあると教材の作り直しや紙であれば再印刷が必要	法改正や社内規定の変更などがあっても簡単に修正・更新が可能

研修内容の標準化は、従業員のスキルレベルを底上げし、業務の効率化や品質向上にも繋がるでしょう。

理解度向上し時間効率アップに繋がる

動画教材は、視覚・聴覚に訴えかけることで、従来の研修方法よりも理解度を高め、学習効率を向上させることができます。

学習効率を向上させる効果には具体的に以下のようなものがあります。

効果	詳細
視覚的な理解促進	図解やアニメーション、実演映像などを活用することで、複雑な内容も視覚的に理解しやすくなる
記憶定着率の向上	動画は、テキストよりも記憶に残りやすいという研究結果がある
学習時間の短縮	同じ内容を学ぶ場合でも、動画教材の方がテキスト教材よりも短時間で理解できることが多い

理解度が高まることで、研修後の業務への定着率も向上し、結果的に時間効率の向上に繋がるでしょう。

動画教材の作り方の流れ

ここでは動画教材の作り方の流れを各ステップで解説します。

動画教材の作り方の流れは以下の通りです。

1. 企画・構成
2. 脚本作成
3. 撮影・収録
4. 編集
5. 公開・配信

各ステップの注意点も交えながら、詳しく見ていきましょう。

企画・構成

動画教材作りは、家づくりと同じように、まずは設計図を作る「企画・構成」から始まります。

このステップでは、以下の3つの要素を明確にすることが重要です。

• 目標設定

誰に何を伝えたいのか、動画教材を通してどのような成果を期待するのかを明確にします。

例えば、「新入社員に会社のビジョンを理解してもらう」「営業担当者に新商品のセールストークを習得してもらう」など、具体的な目標を設定しましょう。

• ターゲット設定

動画教材を見る人の属性（年齢、性別、職種、知識レベルなど）を具体的にイメージします。

ターゲット層の興味・関心や学習スタイルを考慮することで、より効果的な教材を作成できます。

• 構成案作成

動画の構成や流れを考えます。

イントロダクション、本編、まとめ、確認テストなど、どのような要素を盛り込むかを検討し、大まかな構成案を作成します。

各パートの時間配分や、使用する映像・音声素材なども検討しておきましょう。

脚本作成

企画・構成で作成した設計図を基に、動画教材のシナリオ（脚本）を作成します。

脚本には、以下の要素を含めることが一般的です。

• 伝えたい内容を分かりやすくまとめた文章（ナレーション）
• 映像指示どのような映像を流すのか
• BGMや効果音などの使用する音声

脚本を作成する際は、以下の点に注意しましょう。

• ターゲット層に合わせた言葉遣い・表現を使う
• 専門用語はできるだけ避け、分かりやすい言葉で説明する
• 長文にならないように、短く簡潔な文章でまとめる
• 映像と音声を効果的に組み合わせ、飽きさせない構成にする

脚本も重要な工程の一つです。

可能であれば、第三者のフィードバックを得ながら、より良いものにブラッシュアップしていきましょう。

撮影・収録

脚本に基づいて、実際に撮影・収録を行います。

撮影・収録の際は、以下の点に注意が必要です。

• 明るさや角度を調整し、見やすい映像を撮影する
• ノイズが入らないように、静かな場所で収録する
• バランスの取れた構図で撮影する
• 表情や話し方に注意し、視聴者に伝わるように演じる

高品質な映像・音声を確保することで、動画教材の完成度を高めることができるでしょう。

編集

撮影・収録した素材を編集し、動画教材を完成させます。

編集作業では、以下の事項を行いましょう。

• 不要な部分をカットし、動画の流れを整える
• 重要なキーワードや補足説明をテロップで表示する
• 映像に合ったBGMや効果音を追加し、雰囲気を出す
• 色調を調整し、見やすい映像に仕上げる

編集ソフトは、無料のものから有料のものまで様々あります。

自分の使い勝手に合ったものを選ぶのが一番ですが、慣れていない場合は、テンプレートを活用したり、プロに依頼したりするのも良いでしょう。

公開・配信

完成した動画教材は、社内イントラネットやeラーニングプラットフォーム、動画共有サイトなどで公開・配信します。

公開する際は、以下の点に注意しましょう。

• 社員がいつどこでも視聴できるように、スマートフォンやタブレットにも対応した形式で公開
• 社外秘の情報が含まれる場合は、アクセス制限をかける
• 視聴回数や完了率などを確認し、教材の効果を測定する

特に重要なのは、教材の効果測定です。

大事なのは視聴してもらうことなので、視聴数が少なければ、アンケートなどを取り、どこに問題点があるのか確認するようにしましょう。

動画教材は完成してからが本番です。

様々なフィードバックを受けて、より良いものに改善していってください。

動画教材作成時のポイント

ここでは、動画教材作成時のポイントを3つ紹介します。

他にもポイントはいくつかありますが、特に重要な3つに絞って解説するので、しっかり見ていきましょう。

ターゲット層に合わせた内容

動画教材を作成する上で最も重要なのは、誰に向けて作るのか、つまりターゲット層を明確にすることです。

ターゲット層の年齢、職種、知識レベル、興味関心などを考慮し、適切な内容と表現方法を選びましょう。

例えば、新入社員向けの動画教材であれば、基本的な知識やビジネスマナーを中心に、分かりやすい言葉遣いや親しみやすい雰囲気で制作することが大切です。

一方、専門的なスキルアップを目的とした動画教材であれば、専門用語を交えつつ、より詳細な情報を盛り込む必要があります。

ターゲット層のニーズを把握し、それに合わせた内容にすることで、視聴者の理解度や満足度を高めることができるでしょう。

短く分かりやすい動画

動画教材は、短く分かりやすい内容にすることが重要です。

長時間の動画は集中力を維持するのが難しく、途中で視聴をやめてしまうリスクがあります。

1つの動画につき1つのテーマに絞り、10分以内にまとめることを意識しましょう。

また、複雑な内容を説明する場合は、複数の短い動画に分割することも有効です。

さらに、テロップやアニメーション、図解などを効果的に活用することで、視覚的に情報を伝え、理解度を高めることができます。

ナレーションはゆっくりと聞き取りやすい声で話すように心がけ、専門用語はできるだけ分かりやすい言葉に置き換えましょう。　

視聴後の理解度をチェックするクイズやテストを設ける

動画教材を視聴した後に、クイズやテストを設けることで、学習内容の定着度を確認できます。

また、クイズやテストは、視聴者の能動的な学習を促し、理解度を深める効果もあります。

クイズやテストの内容は、動画教材の内容に沿ったものにし、難易度も適切に設定しましょう。

正解・不正解に応じてフィードバックを提供することで、さらなる学習意欲を高めることができます。

クイズやテストの結果は、今後の動画教材作成の参考にもなります。

定期的に結果を分析し、改善点を把握することで、より効果的な動画教材を作成できるでしょう。

動画教材作成におすすめのプラットフォーム

ここからは動画教材作成におすすめのプラットフォームを5つ紹介します。

今回紹介する各プラットフォームとその概要は以下の表の通りです。

プラットフォーム	概要
PowerPoint	Microsoft Officeに含まれるプレゼンテーションソフト
Vyond	アニメーション動画作成に特化したクラウドサービス
Adobe Premiere Pro	プロ向けの動画編集ソフト
TechSmith Camtasia	画面録画と動画編集を一体化したソフト
Articulate Storyline	eラーニングコンテンツ作成ソフト

それではそれぞれの特徴やメリット・デメリットなどを詳しく確認していきましょう。

PowerPoint

料金（年間）	Microsoft 365 Personal: 14,900円 Microsoft 365 Family: 21,000円
メリット	・操作が簡単 ・Microsoft 365ユーザーは追加費用なし ・テンプレートが豊富
デメリット	・高度な編集機能は少ない ・アニメーション作成が手間
公式サイトURL	https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/powerpoint

PowerPointは、Microsoft Officeに含まれるプレゼンテーションソフトです。

スライドにテキスト、画像、図形などを配置し、アニメーションやナレーションを追加して、動画教材を簡単に作成できます。

Microsoft Officeを入れている企業は多く存在しているので、取り急ぎプラットフォームに費用をかけずに動画教材を製作したい人におすすめです。

Vyond

料金（年間）	Essential: 299USD Premium: 649USD Professional: 1,099USD
メリット	・直感的な操作でアニメーション作成が簡単 ・豊富なテンプレートとキャラクター
デメリット	・無料プランは機能制限あり ・リアルな動画は作成できない
公式サイトURL	https://www.vyond.com/

Vyondは、クラウドベースのアニメーション動画作成ツールです。

豊富なテンプレートやキャラクター、背景などを組み合わせることで、初心者でも簡単にプロ並みのアニメーション動画を制作できます。

Vyondは、アニメーションで解説動画を製作したい人におすすめできるプラットフォームです。

Adobe Premiere Pro

料金（年間）	34,680円（個人プランの場合）
メリット	・高度な編集機能 ・自由度が高い ・プロ仕様
デメリット	・費用が高い ・操作に習熟が必要
公式サイトURL	https://www.adobe.com/jp/products/premiere.html

Adobe Premiere Proは、プロ仕様の動画編集ソフトです。

高度な編集機能と自由度を備え、映像、音声、エフェクトなどを細かく調整し、高品質な動画を制作できます。

時間や手間をかけてでも、高品質の動画教材を作りたい人におすすめです。

TechSmith Camtasia

料金（年間）	41,878円（Camtasia Createプランの場合）
メリット	・画面録画と編集が一体化 ・豊富なエフェクトやテンプレート
デメリット	・費用が高い ・英語の説明のため慣れるまで時間がかかる
公式サイトURL	https://www.techsmith.co.jp/camtasia/

TechSmith Camtasiaは、画面録画と動画編集機能を一体化したソフトです。

PC画面の操作説明やソフトウェアのチュートリアル動画などを簡単に作成できます。

TechSmith Camtasiaは、操作が煩雑な解説動画や実演動画で質が高いものを製作したい人におすすめです。

Articulate Storyline

料金（年間）	1,499USD
メリット	・スライドベースでインタラクティブな教材作成 ・豊富なテンプレート
デメリット	・費用が特に高い ・操作に習熟が必要
公式サイトURL	https://articulate.com/360

Articulate Storylineは、eラーニングコンテンツ作成ソフトです。

スライドベースでインタラクティブな動画教材やクイズなどを簡単に作成できます。

豊富なテンプレートやキャラクターが用意されており、初心者でも直感的に操作できるでしょう。

Articulate Storylineは、少し費用かけてでも楽に高品質な動画教材を作りたい人におすすめです。

動画教材の活用事例

ここでは動画教材の活用事例として以下の3つを紹介します。

• 新入社員研修
• コンプライアンス研修
• マネジメント研修

具体的にどのように動画教材が使われているのか確認していきましょう。

新入社員研修

動画教材は、新入社員研修において特に効果を発揮します。

新入社員は、会社の歴史や事業内容、社内ルールなど、覚えるべき情報が膨大です。

動画教材を活用することで、これらの情報を効率的に伝え、理解度を高めることができます。

例えば、以下のような動画を用意することで、新入社員は自分のペースで繰り返し学習できます。

• 会社の概要や事業内容
• 社内システムの使い方
• ビジネスマナーの解説

また、先輩社員のインタビュー動画や、実際の業務風景を撮影した動画などを盛り込むことで、より具体的に仕事内容をイメージしやすくなります。

動画教材は、集合研修の事前学習として活用することも可能です。

事前に動画教材で基礎知識を習得しておけば、集合研修での理解度が深まり、より実践的な内容に時間を割くことができるでしょう。

コンプライアンス研修

コンプライアンス研修は、企業にとって非常に重要なテーマですが、法律や社内規定など、内容が複雑で分かりにくいという課題があります。

代表的なテーマは以下の通りです。

• ハラスメント防止
• 情報セキュリティ
• 個人情報保護

動画教材を活用することで、これらの情報を視覚的に分かりやすく伝え、理解度を高めることができます。

理解が困難なテーマの解説動画を用意することで、従業員は具体的にどのような行為が問題となるのかを理解しやすくなるでしょう。

また、事例を交えた解説や、クイズ形式のコンテンツを取り入れることで、より理解度が深まる動画にする工夫が必要です。

マネジメント研修

マネジメント研修は、リーダーシップやコミュニケーションスキル、問題解決能力など、多岐にわたるテーマを扱います。

動画教材を活用することで、これらのスキルを体系的に学べるようになるでしょう。

例えば、以下の動画を用意することで、管理職はより容易にスキルを習得できます。

• リーダーシップ理論
• 効果的なコミュニケーション方法の紹介
• 問題解決の手順を説明動画

また、ロールプレイング形式の動画や、ケーススタディを交えた動画などを活用することで、より実践的な学習ができるでしょう。

動画教材は、新任管理職への教育や、既存の管理職のスキルアップにも活用可能です。

動画教材の作り方についてよくある質問

最後に動画教材の作り方について、よくある質問を3つ紹介します。

動画教材をいままで作ったことがない人向けに記載しているので、該当する方はしっかり確認していってください。

動画教材を作るのに特別な機材は必要ですか？

動画教材を作るのに際して、特別な機材は必要とは限りません。

いいえ、必ずしも特別な機材は必要ありません。

高画質・高音質の動画教材を作成したい場合は、カメラやマイク、照明などの機材を揃えることをおすすめします。

しかしながら、初期投資を抑えたい場合は、スマートフォンやパソコンに内蔵されているカメラやマイクでも十分です。

編集ソフトも、無料のもので十分な機能を備えているものもあります。

まずは手軽に始められる方法で、動画教材作成に挑戦してみましょう。

著作権に配慮する必要がありますか？

動画教材を作成する際は著作権に十分配慮する必要があります。

BGMや画像、動画素材などを利用する場合は、著作権フリーのものを使用するか、著作権者の許諾を得ることが必須です。

また、他者のコンテンツを引用する場合は、必ず出典を明記しましょう。

著作権侵害は法律で罰せられる可能性があるため、十分に注意してください。

自社で作れない時は外部業者に依頼しても良いものですか？

動画制作は専門的な知識や技術、時間が必要となるため、自社で制作するのが難しい場合は、外部の専門業者に依頼するのも良い選択肢です。

プロの視点や技術を取り入れることで、よりクオリティの高い動画教材を作成できるだけでなく、自社の時間やリソースを他の業務に集中させることができます。

ただし、一定の費用がかかるので、その点留意のうえ、依頼するようにしてくださいね。

まとめ

本記事では、動画教材の作り方やメリット、制作時におすすめのプラットフォームまで解説しました。

本記事のまとめは以下の5点です。

• 動画教材とは、文字や画像だけでなく、音声や動画を組み合わせた教材
• 動画教材を導入すればコスト削減、理解度向上などのメリットがある
• 動画教材の作り方は企画・構成から脚本制作、動画撮影と編集を経て完成させ、公開する
• 動画教材作成におすすめのプラットフォームはいくつかあるが、PowerPointが手軽に使用しやすい
• 動画教材は特別な機材は不要で制作可能だが、場合によっては外部会社に依頼するのも方法の一つ

動画教材を上手に活用できれば、社内の様々な業務が効率化して、コスト削減などの多くのメリットを享受できます。

本記事を読み、動画教材の作り方に興味が出たら、まずは社内で必要な動画がないか検討するところからは始めてみてはいかがでしょうか？